第八回『心象スケッチとしてのSS』

さて

シリーズ物は中断して余事ばかり書いてましたけど

今回はわたしのブログ

『ODDISH EXCURSION TICKET』

を始めた経緯を少々書きたいと思います。

セカンドライフという世界とリアルライフという世界。

そのどちらにも自分がいます。

どちらも自分。

つまり

『生きた偶像（living idol）』

つくられた自分

それもわたし。

当たり前の事っぽいけど

よくよく考えてみるとすごく変な感じがします。

それはSLを始めた当初から

現在に至るまでなぜか変わってないんです。

今までネットゲームとか、あまり興味なんて無かったんです。

mixiも招待されてやってはいたんですけどいまいち続かなかったんです。

放置状態が何年もw

で、

コミュニケーションツールとして

まじまじ体験したという意味では、

SLが初めてでした。

加えてアバターを操作するとか

物をつくるとか

未知の体験。

それだけにバーチャル空間に自分を投影して

そこで生活をし、

コミュニケーションをとり、

自分のRLとシンクロして行く感覚は

かなり新鮮で

とっても不思議な感じが今でも拭えません。

『この不思議な感じを大切にしたい』

ブログをつくる上で

まずはこれがわたしの中核をなすテーマになってるの。

二つの世界にとらわれず、その日の自分の一コマを表現できたら。

そう思ってこのブログを始めました。

つぎに

セカンドライフの世界は、際立って美しい訳ではありません。

ビジュアル的には、もっと優れた映像や画像が巷にあふれています。

でも、

セカンドライフをしてみるとビジュアルの美しさに

なぜかこだわりたくなる不思議な力を感じませんか？？

わたしだけかなーw

わたしの勝手な解釈では、

あまりにも不完全でいびつなSLの世界がそう思わせているんです。

どこかのゲームのように

メーカーサイドでほとんどを用意した仮想空間で過ごすのとは違って、

『住人が一つのプリムから物をつくる』

って言うのがSLの世界。

大手がつくった3Dゲームなんかの映像を

たまに見かける事もありますけど

これは確かにすごいです！

うん、かなりきれい！！

でもこのSLの不完全さが、良い意味で統一感の無さを生み出していて、

それがある意味リアルなのね。

その要素がむしろわたしなんかにプラスに働きかけてくるんですw

もっとよくできないのかな？？とか

わたしにも出来そうかも？？とかw

まだわたしでもがんばれば手が届きそうなレベルなのかも！

というか・・w

やってるうちに

ビジュアルの重要性とかを感じたり、

クリエーティブな事への探究心が芽生えちゃったり・・。

そういう人ってけっこういるんじゃないのかなぁ。

とにかく

客観的な容姿だけでなく、

景観や、楽しさを表現する行為も含めて、

不完全な物から生み出され洗練されていく作品の数々。

その行程を目の当たりにして、いろんな事に気づかされている気がします。

だから

このブログもそんなビジュアル要素を加えたかったの。

で、さらに

いろんなビジュアルがあると思うけど

わたしが表現したい他の要素は

内面的なビジュアルなの。

このブログ（『撮影誤記』ではないですよ？w）は

自分の内側もビジュアル化できないかなという試みでもあるんです。

現実世界と仮想世界、

そこに精神世界が融合できたらなと、

上手く書けないけど

そう思っている訳なんです。

ただ

これって何か特別な事をしてやろうって訳じゃないの。

平たく言えば

わたしは文章が苦手w

多くを語るより

『見て！！』

てことですw

きっとビジュアルを表現するにあたって

センス云々もあるんだろうけど、

それ以前に表現する人の『人となり』だったり

気分だったりがあると思うのね。

憂鬱な気分で見る景色は

同じ景色をルンルン気分でみてる人とは違って見えちゃうじゃない？

これはRLもSLも垣根なんて無いと思うんです。

自分の中にしかない精神世界がフィルターになって

認識されてるんだとしたら

このSLで見た物で自分を表現する事も可能な感じがしません？

そうであった方がSLはよりリアルだとわたしは思うのね。

というか、

そういう事が表現できるだけの条件はそろっている気がするの。

自分のビューアーだけが設定できるオプションが

よくも悪くもそれを可能にしてる気がします。

ある人には『夜』で

ある人には『霧の中』で・・

常に昼間で晴れてたり♪

これって他のオンラインゲームにもある事なのかしら。

見え方がプレーヤーそれぞれ違うけど

合わせようと思えばあわせる事も出来ちゃうって

面白くないですか？w

それも楽しみ方の一つとしてありと思ってるんです。

それからこのブログの写真は

見たままの世界を大切にしたかったので

リサイズとjpeg変換のみにしてあります。

フォトショップなんかで加工してしまえば

ある意味リアリティーから少し遠ざかる気がしたんです。

アートとしては良いけれど、

自分が見たままの心象風景とは

ちょっとちがうんですよね。

加工された絵には

自分はいませんから。

だからブログに限って言えば

ノーレタッチで行きたいんです。

より美麗な画像を期待している方、ごめんなさいw

あと

最近少し観光旅行的な写真が増えてしまって

多少路線からはずれてしまってますけど、

『一風変わった』というブログのタイトルからは

逸脱してないのでよしとしてますw　　にげっ

このブログを始めてみて思ったのは、

狙った物が表現できるほど、甘くなかったってことですw

いろいろ条件が揃って

気分も合わさって

一カ所で十数枚撮ったうち

採用されるのは一枚あるかないか・・なのが現実で、

一回の撮影で40枚ほど撮るんですけど

ほとんどはボツw

クラッシュ寸前の設定で格闘しながら

上手く撮れたときには喜びもあるんですけど、

設定中に落ちて、ふて寝する事もありますw

まだまだ多くの人の心に残るような物はつくれないけれど

言葉の垣根を越えて、世界の垣根を越えて、

SLを通じて個人の世界を表現するこんなブログのスタイルが、

世の中に一つぐらいあっても

いいですよね？？w